夕方にクライアントさまとの打ち合わせを終えて、ひとり、中野ブロードウェイを散策。
私はおもちゃオタクなので、ガチャポンやフィギュア、なにかのオマケなどを漁りに行くのが楽しみなのだけど、今日は、自費出版の本やサブカル本を扱う『タコシェ』にて、ハテナルキューンを発見しました。

売り場(店主の許可を得て撮影しております)
ポストのような木箱には
何者からかの手紙 と書かれており
活版のような風合いで 『○○からの手紙』 と印刷された、茶封筒が収まっています。
タコシェには
根本敬がデザインしたバレエシューズ
アレイスター・クロウリーのTシャツ
『地獄の血みどろマッスルビルダー』のDVD など
目を惹くものが所狭しと並んでいるのですが、このポストの佇まいは、とても異様で
ひと目見た瞬間に、ハートをがっちり掴まれてしまいました。
封筒を手に取り、まじまじと眺めると、本来、切手が貼られている部分には
150円と書かれたシールが貼ってあり、裏面には「手紙小説在中」と書かれています。
木箱に収まる封筒の中から『バスガイドの手紙』を選び、いそいそとレジへ向かい
ウキウキしながら帰宅。
普段使わないレターオープナーを使って封を開けると、藁半紙に印刷された5枚の掌編が姿を現します。

藁半紙なんて小学生ぶり!
これには、ときめきました(ハテナルッキューーーーーーーン
▼ハテナのポイント
売り場にぽつんと置かれたポスト。『何者からかの手紙』という商品名
▼ナルホドのポイント
ただの手紙ではなく「何者からかの手紙」というコンセプトの手紙小説だということ
▼キューンのポイント
活字スキーをキュンキュンさせる、藁半紙や印刷の手触り
どんな手紙(小説)が書かれているか、開けるまでわからないワクワク感
ガチャポンの魅力は、中に何が入っているかわからないワクワク感にあると思います。
ガチャポンの機体に商品のビジュアルが描かれており
「この中のどれかが入っています」というのが一般的ですが
中には「シークレット」といって、何が入っているか本当にわからないものもあります。
『何者からかの手紙』という商品は
コンセプトも、そそりますし、
手紙という形式も、活字スキーを恍惚とさせます。
誰かからの手紙を選ぶという、不思議な喜び。
どんな人のどんな想いが書かれているか、想像する愉しみに溢れています。
『何者からかの手紙』には、ガチャポンの新たな可能性を感じます。
まるで、シークレットしかないガチャポンのようです。
(全部シークレットというガチャポンもありますが、そのほとんどが、余りもののハズレ景品を在庫処分するためのものです。アレとは違うで!!)
もっと集めたい。
もっと秘密を知りたい。
こんな商品が、もっと増えればいいのに。
そんな気分にさせてくれる、ハテナルキューンなシロモノでした。