贈る人も贈られる人も、一生の思い出に残るサプライズ

ストーリーを伝えるランディングページのつくり方|ドラマを売る花屋

私どものクライアントに、劇的花屋(Dramatic Flower)というお花屋さんがあります。

花の業界で20年以上、アレンジメントやウエディングの装花、ブーケづくりなど行なってきた和田さんが独立されて、フリーのフラワーアーティストになるということで、ブランディングから始めました。

和田さんがデザインする花は、美しく芸術的で、それだけでも価値のあるものでしたが
フラワーデザイナーやフラワーアーティストと呼ばれる方は、日本中にいます。

そこで劇的花屋は、花を売ることをやめました。

劇的花屋がお客さまに提供するのは、花ではなく”ドラマ”なのです。

もらった方が、一生の思い出に残るようなサプライズを花をつかって演出すること。
その強みを「贈るのは、ドラマです。」というコーポレートメッセージにこめました。
問題は、それをランディングページの中でどう表現するか。

キャッチコピーは「贈る人も贈られる人も、一生の思い出に残るサプライズ」という劇的花屋のコンセプトをそのまま採用。
メインビジュアルは、花をもらって喜んでいる女性にしようと決めていました。

大切な人のために、何かを贈ろうとしている方が、劇的花屋のLPを見て
まず目に飛び込んでくるのは、はらはらと舞う赤い花びらと、ドレスを身にまとった女性の喜ぶ顔です。

「この女性のように、私もあの人に喜んでもらいたい!」という気持ちを写真でくすぐる方法をとりました。

どんなに美しい文章でも、カッコいいデザインでも、人の心を揺さぶるのは難しいことです。

しかし、シンプルこの写真だけを一枚見せることで、LPを見たお客さまの心はグッとつかまれるのです。

もちろん、劇的花屋の想いや、どんなサービスを行なっているかなどは、下の方で提示しますが
多くのお客さまは、説明を望みません。
一言で、一枚で、どんなことをしてくれるのか、表現しなければならないのです。

劇的花屋は、花屋であるのに、トップに和田さんがつくった花を載せませんでした。
美しい花の写真をお見せすれば、お客さまは「キレイだ!」と思っていただけるに違いありませんが
あえて、商品の写真を使わないことで

普通の花屋ではなく、ドラマを売る花屋だと言うことを第一印象で伝えることに成功しています。

強みの魅せ方はいろいろありますが、そのページにとって必然性のあるものしか使ってはいけません。

Webデザインをしていると、商品や使う人などのイメージ画像を使うことがあります。
しかし「なんとなく雰囲気が良くなるから…」という理由で画像を使ってはいけません。

>>その2につづく


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